事業案内Service
製品試験事業(ガス圧) Product test (Gas pressure)
気密試験 Gas leak test
指定の温度下で試験体に圧力を負荷し、外部漏洩や内部漏洩を確認します。
製品は、接続部分等にシール用部品(Oリングやパッキンなど)を使用したり、金属同士を接触させたりすることで水素ガスを外部に漏らさないようにしています。気密性能は、シール部分の形状、寸法(Oリングの線径やリング溝幅、深さ等)や金属同士の接触面圧により大きく異なります。そのため、指定の温度、圧力を負荷した状態での外部漏洩を確認する必要があります。特に、Oリング等の高分子材料は、温度により材料特性が変化するため、想定される使用環境温度での気密性能の把握が必要となります。また、高圧ガス保安法をはじめとする多くの規格等で製品の外部漏洩を確認する気密試験が規定されています。
バルブや減圧弁等の製品では、製品内部での水素ガスの封止性が求められます。製品の内部部品が封止状態で、上流(1次側)に圧力を負荷し、下流(2次側)に水素ガスが漏洩しないかの確認(内部漏洩)が必要となります。
気密性能は、使用状況により変化することがあります。そのため、サイクル試験等の開始前と終了後で気密試験を実施し、気密性能の劣化の確認を行うこともあります。
当センターでは、製品の外部漏洩や内部漏洩の確認、測定が実施可能です。
製品に指定の温度、圧力で水素ガスを負荷し外部漏洩を確認します。常温等では、一般的な発泡液を用いた目視確認やハンディータイプのガス検知器による漏洩量測定を実施します。低温や高温で目視確認等ができない場合は、耐爆カバーや環境試験装置内の水素濃度を定置タイプのガス検知器で測定します。漏洩する可能性のある箇所が複数ある場合は、候補箇所周辺を袋で覆い、それぞれの袋内の水素濃度をガス検知器で同時に測定することで漏洩箇所を特定します。また、試験体全体を液没した状態で圧力を負荷し、試験体からの気泡による漏洩箇所の特定や気泡を収集しての漏洩量測定もできます。
内部漏洩では、製品の上流(1次側)に指定の圧力を負荷し、下流(2次側)の圧力上昇を確認します。また、下流側にガス検知器を設置したり、下流側配管先端を水没させ気泡の有無を確認したりすることも可能です。