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試験体に設計圧力以上の圧力を負荷して、破裂する時の圧力を計測し、破裂後の状態を確認します。

　圧縮水素ガス用容器には、充填する高圧ガスに抗するのに十分な強度が要求されます。一般に、製品を開発する際には、想定される使用圧力に対して、安全率を考慮の上、強度的に余裕をもった設計がなされますが、そのためには、製品が破壊する限界圧力を把握しておく必要があります。そのための試験が破裂試験です。高圧ガスによって試験体を破裂させると、破裂時に急激な体積膨張により、周囲に大きな被害が及ぶ可能性があるため、破裂試験では、圧縮率の小さな水を使用します。また、容器を使用するためには、用途等に応じた規格を満たさなくてはならず、圧縮水素ガスを燃料とする自動車の世界統一規格であるGTR13やUN-R134等をはじめとする国内外の様々な規格にも破裂試験が含まれています。

　当センターでは、容器の規格等に準拠した破裂試験が実施可能です。容器内部に水を充填し、徐々に圧力を負荷していき、最終的に破裂に至る圧力を計測します。また、試験後の容器の破裂形態を観察し、破裂の起点等を確認することで、設計・製造の成否、改善点等を知ることもできます。