事業案内Service
事業案内
Service
製品試験事業(ガス圧) Product test (Gas pressure)
流通試験 Gas flow test
試験体に水素ガスを流通させ、試験体の性能評価や圧力損失の測定等を実施します。
水素ガスをはじめ様々な実際のガス(実在気体)は、分子の大きさや分子間の反発力の影響により高圧になるにつれ、理想気体の状態方程式を満たさなくなっていきます。また、配管径とガスの速度の関係から、配管内の流れが層流や乱流になり流れやすさが変化します。
そのため、実際に使用する温度、圧力、流量等の条件において、製品がどのような影響を受けるか評価する必要があります。
流量計等の流通時の状態を計測する製品や減圧弁やフローコントローラー等の流通状態を制御する製品も実際に水素ガスを流通させた時の性能評価が必要となります。また、製品に流通させる水素ガスの量を増やすと、製品内での圧力損失が大きくなり、製品が流れの妨げ(ボトルネック)になる場合もあり、特に大流量用の製品では流量と圧力損失の関係を把握することが必要となります。
当センターでは、指定の温度、圧力において流量を制御して試験が実施可能です。
試験実施例としては、
- 流量計:基準となる流量計と製品である流量計を直列に接続して水素ガスを流通させての精度評価。
- 減圧弁:段階的に流量を変化させ、2次側圧力(減圧後圧力)の変化を測定する性能評価。
- 逆止弁:水素ガスを流通させチャタリング(微細な振動)が発生する圧力、流量を測定し、チャタリング領域での流通試験による性能評価。チャタリングの発生を加速度ピックアップや音量計で確認することもできます。
圧力損失を測定する試験では、製品の上流(1次側)と下流(2次側)に圧力計と下流側に流量計を設置し、水素ガスを流通させ、圧力計の差圧と流量の測定を実施します。300Lバッファ容器を使用し配管フローを工夫することで、瞬間的には120g/s(4800N㎥/h)程度の水素ガスまで流通させることが可能です。