Hydorogen Energy Test and Research Center 水素エネルギー製品研究試験センター

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製品試験事業(水圧) Product test (Hydraulic pressure)

膨張量測定試験 Hydraulic expansion measurement test

試験体へ指定された圧力を負荷し、膨張量を測定します。

 圧縮水素ガス用容器の設計においては、高圧ガスの充てんに対する強度や耐久性を発揮することとは別に、それらの特性を維持できる範囲内で、できる限りの薄肉・軽量化を図って、製造コストを抑えることが課題の一つとなります。多くの容器は、高圧ガスの充てん/放出に伴い、膨張/収縮の変形を繰り返しますが、過度に薄肉化した製品の場合、充てんに伴う変形量が大きくなり過ぎて、固定具や周囲の部品に干渉してしまったり、変形が弾性変形域を超えて塑性変形域になってしまい、ガスを放出しても元の形状に戻らなくなってしまったりします。燃料電池自動車用容器や一般複合容器等、多くの容器の技術基準において、組試験の中に膨張量測定試験が含まれています。膨張量測定試験では、所定の圧力を負荷した後に漏れ、異常膨張が無いこと、恒久増加率(加圧時(試験中)膨張量に対する脱圧時(試験後)膨張量の割合)が規定値以下であることを確認します。

 当センターでは、容器の規格等に準拠した膨張量測定試験が実施可能です。水を満たした水套内に試験対象となる容器を設置し、容器内を水で徐々に加圧していき、膨張させます。そのとき、膨張した容器に押し出される形で、水套からあふれ出した水の量を計測することで、加圧時の容器の膨張量を導くことができます。脱圧時は、容器収縮に伴い、あふれていた水が水套に戻っていき、脱圧が完了した時の水量から容器の恒久的な膨張量を知ることができます。

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